マルキンのしょうゆ造りへの思い

マルキン

種麹から自社で育てる
素材へのこだわり

醸造物である、しょうゆの味わいを大きく左右するもののひとつに麹菌の種麹があります。素材からこだわるマルキンではこの種麹を独自に培養し、100年以上にわたり、大切に育てています。

マルキン

マルキン独自の
乳酸菌添加製法

しょうゆの品質を決定づけるもろみの発酵には乳酸菌を用います。マルキンでは安定した乳酸発酵を目指して研究を重ねた結果、加熱処理した蒸豆にあらかじめ乳酸菌を添加して製麹・仕込みを行う「乳酸菌添加製法」を採用しています。この製法には塩味を和らげる効果があり、しょうゆの持ち味である「香りと旨み」を一層引き立てます。

マルキン

歴史と伝統を守り抜く
職人たちのまっすぐな思い

400年の小豆島しょうゆの歴史と伝統を継承するブランドとしての誇りを胸に、小豆島ならではのしょうゆの味わいを大切にしつつ、職人たちは日々誠実にしょうゆ造りに励んでいます。

小豆島伝統のしょうゆ造り

マルキンしょうゆは創業以来100年もの間、
天然醸造蔵での伝統的な製法を活かしつつ、時代にあった風味のしょうゆ造りを続けています。

マルキン

01 大豆を蒸します

大豆を水に浸して十分に水をしみこませ、圧力をかけて蒸します。大豆に含まれるタンパク質がしょうゆの旨み成分になります。

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02 小麦を炒って砕きます

小麦を炒ったあと細かく砕きます。小麦に含まれるデンプンはしょうゆの色や香り成分になります。

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03 大豆・小麦・麹菌を混ぜ合わせます

蒸煮した大豆と焙煎した小麦に麹菌を加えて混ぜ合わせます。大豆の表面に小麦をまぶすことで雑菌を防ぎ、麹菌が生育しやすい状態をつくります。

マルキン

04 麹をつくります

温度は30℃前後を約40時間キープ。湿度も調整しつつ、麹菌を繁殖させて麹をつくります。

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05 食塩水を混ぜ、もろみにします

食塩水と麹を混ぜ合わせて仕込みます。発酵初期はもろみの色が淡く、酵母が活発に活動している証となる泡がプチプチと音を立てます。発酵が進むと泡も音もなくなり色の濃いもろみになります。

マルキン

06 時間をかけてもろみを発酵させます

麹菌、酵母、乳酸菌などの働きにより発酵・熟成が進みます。もろみの状態に応じた管理のもと、マルキン独自の菌がおいしいしょうゆ造りを担っています。

マルキン

07もろみからしょうゆを搾ります

熟成したもろみを40時間以上かけてゆっくりとしぼり、しょうゆのでき上がりです。

マルキン

私たちが守り続けるもの

マルキン天然醸造蔵は、110年以上前に建てられた風格ある合掌造りで、秋田杉でつくられた5.4klもの大きな木桶を306本保有しています。(2022年2月現在)
これは全国の木桶蔵の中でも最大級の規模で国の登録有形文化財にも指定されています。マルキンではこれらの杉桶を用い、「木桶仕込み」という伝統的な製法によるしょうゆ造りを守り続けているのです。

米

微生物たちのチカラで

長さ95mの木造平屋建ての天然醸造蔵に収められた木桶はもちろん、屋根や梁にも長年棲みついている微生物などによって、ゆっくりと発酵・熟成が進みます。年月を経て屋根に描かれた見事な紋様は、発酵に適した“よい菌”が生きている証です。

米

温暖な気候との相乗効果

小豆島特有の風土、人々の努力と長い時間の積み重ねにより、地元にふさわしい産業と名産品が生まれて根づいていきました。

小豆島の温暖な気候のもと、微生物などが活動しやすい、発酵に最適な環境で、約1年ゆっくりと発酵・熟成されたもろみから、まろやかでコクのある味わいとフレッシュな香りが漂うしょうゆが生まれます。

生きたもろみの成長過程

秋田杉でつくられた木桶の中で、四季の温度変化のもと、蔵に棲みついた微生物などにより ゆっくりと発酵・熟成が進みます。

マルキン

1月

原料となる大豆・小麦・塩・水が木桶に仕込まれしょうゆ造りが始まります。

マルキン

5月

気温が高くなるにつれて微生物が動き出し、もろみが発酵を始めます。

マルキン

6月

プツプツとまるでもろみが呼吸をするかのように、盛んに発酵します。

マルキン

8月

発酵の状態が落ち着くと、熟成が始まります。

マルキン

11月

しょうゆになるまであとひと息。熟成終了まで静かに待ちます。

マルキン

12月

約1年かけてゆっくりと発酵・熟成させたもろみがしぼられて…ついに完成です!